WOODY PUDDY

ウッディプッディコラム

【ベテラン保育士直伝】片付け上手な子どもが育つ「3つのコツ」

「片づけなさいって何回言っても動いてくれない・・・」

「散らかしっぱなしで、言われないと片づけない・・・」

「保育園(幼稚園)では片づけてるって言われるのに、うちではどうしてやらないの?」

これまで、たくさんのお父さんお母さんから聞いたお悩みです。

子どもが片づけをしない、片づけが続かない理由はいくつかあって、簡単に決めることはできません。その日、その時によって理由が違うこともあるので、理由を突き止めるのは難しいですよね。

片付けに関する問題は当然人それぞれですが、保育士として長年子どもたちの「片付け」というテーマに接する中で、私が感じた一つの核心的な原因があります。

それは「子どもは片付けが何なのかわからない」ということです。

「伝えたつもり」は誰もが陥る危険なワナ

拍子抜けするほどシンプルな理由ですが、だからこそ忘れがちなのが「大人側が伝えたつもり」になっているということ。

大人同士なら、「これからご飯を食べるから、テーブルにものがない方がいい」「お客さんが来るから、綺麗にしなきゃ」など、片付けの必要性についてある程度認識が共有できるからこそ「片付けて」の一言で全てが伝わります。

その生活に慣れてしまうと、そもそもの共通認識が皆無の子どもに対しても、同じ感覚で「片付けてね」と軽い一言で済ませてしまいます。当然子どもにはわからないので、伝えたにも関わらず散らかりっぱなしの状況にイライラして、つい声を上げたり、どうしてダメなの?と疑問に思ってしまうこともしばしば。

「片づけなさい!」いう言葉はわかっても、『片づけ』が何を示すのか理解できていないのなら、それは「伝わった」とは言えません。「え、何回も目の前でやってるのに、まだ分からないなんて!?」という気持ちもよくわかりますが、少しだけ考えてみてください。

大人がやっていることは見て知っているけれど、それが『片づけ』だとは思っていないかもしれません。そもそも、おもちゃを箱に入れる、棚に入れるという行為と「片づけ」という言葉が、子どもの中でイコールになっていないかもしれません。

「ねこ」を例に考えてみましょう。お母さんが、1歳の子どもに絵本のネコを指さして「にゃーにゃーかわいいね」と言ったとします。すると子どもは「この絵はにゃーにゃーと言うんだな」となんとなく覚えます。

この経験を通して大人は「猫=にゃーにゃー」として伝わったと思いがちです。しかし実際のネコを見て「にゃーにゃーだね」といっても、子どもにとっては「何言ってるの?絵じゃないじゃん」「どうしてお母さんはアレをにゃーにゃーと言ってるんだろう?」と、頭の中で即座に結びつけることは不可能です。

そういたた場合、大抵の大人は「ほら、この前絵本に出てたにゃーにゃーだよ!」「あれが本物のにゃーにゃーなんだよ!」と、記憶と現在の状況をイコールで結びつけて、子どもに理解を促すと思います。最初は解らずとも、同様の経験を繰り返すことで、子どもには「絵本とこれが同じもので、にゃーにゃーというんだな」と徐々に理解が深まり、やがて猫をみると「にゃーにゃー」と自分で判断することができるようになります。

「名称」と「行為」がバラバラになっていませんか?

このように子どもは、周囲のサポートと共に何度も同じことを繰り返すことで、少しずつ物事に対する理解を深めます。ある名称と、自分が見聞きしたもの、その別々の記憶を結びつけることで、初めてものと名前が一致します。

さて、片付けに話を戻しましょう。片付けという「言葉」と「行為」、それらは子どもの中で十分に結びついているでしょうか?子どもの頭の中でイコールで結びつけられていないまま、その理解を強要していないでしょうか?

…と言われても、即座に判断・行動するのは難しいですよね。そこで、私が保育園で過ごした経験に基づいて、効率的な声かけのポイントをご紹介させていただきます。

3つのコツを意識するだけで、子どもの理解がよりスムーズに

1.最もシンプルな言葉を選ぶ

2.具体的に伝える

3.フィードバックを忘れない

1つ目のコツが「簡潔な言葉選び」です。

「片付け」という言葉は一見シンプルに見えますが、「いつ・何を・どこに・どうすれば」いいのか、それは相手に委ねられてしまっています。その認識が不十分な子どもにとって「片付け」という言葉は大雑把すぎるので、より簡潔な言葉で伝えてあげましょう。

例)

「おもちゃを片づけようね。」

「ブロックをおもちゃ箱に入れようね。」

ここでは「おもちゃ→ブロック」「片付け→箱に入れる」と言い換えました。言葉のチョイスひとつで、やるべきことが誰にでも分かるようになります。

次に、2つ目のコツが「具体的に伝える」です。

ブロックを箱に入れれば良いことが分かりました。しかし、子どもにとってはまだ遊び足りないかもしれません。そもそも、出しっぱなしにした方が後ですぐに遊べるので、片付けの必要性が理解できないかもしれません。そこで、こんな伝え方はいかがでしょう?

例)

「ブロックをおもちゃ箱に入れようね。」

「今からご飯を用意するから、それまでにブロックをおもちゃ箱にしまってくれる?」

ここでは「ご飯が食べられる=片付けの目的」と「それまでに=時間」の2つの情報で、より具体的に伝えました。こうすることで、お片付けをすることのメリットや、いつやるべきなのかが示すことができました。

そして、最後のコツは「フィードバックを忘れない」です。

お父さんお母さんのメッセージを受け取り、ブロックを箱に入れて無事お片付けを終えました。しかし、子どもはまだそれで完了かどうか分かりません。自分がわかる範囲で行動したけれど、それで良かったのか、これで終わりなのかは分かりません。そこで、お片付けを終えたお子さんに、もう一言だけ声をかけてあげましょう。

例)

「キレイにお片付けできたね!」

「〇〇ちゃん(くん)がお片付けできたから、みんなでご飯が食べられるよ〜!」

ここでは、子どもに「片付け」という言葉を用いて「正解」を伝えることで、ここまでの行為が「片付け」だったこと、それが正しい行為だったことを伝えました。また、2つ目のコツで伝えた「ご飯を食べる」という目的が達成できたことを示すことで、子どもに達成感を感じさせ、片付けに対して意欲的になる言葉をかけました。

いかがでしょう。ちょっとした言葉選びのコツを心がけるだけで、コミュニケーションが見違えるほどスムーズになります。さらに、しっかりと理解することは、自分一人で行動できる「自信」につながり、そこで積み重ねた「達成感」はやがて「自主性」を育みます。

このように、適切な言葉による伝達は、片付けの習慣だけでなく、子ども自身の成長にも大きく貢献します。

主役は子ども、親は脇役。

「そもそも大人が片付けた方が早いんじゃない?」

その気持ちはとてもよく分かりますが、お片付けの主役を担うのはあくまで子どもであり、お父さんお母さんは脇役に徹しましょう。

片付けるという目的だけを考えれば、大人がやった方が格段に早いし、仮に子どもが片付けに着手できたとしても、もどかしいからと手出し口出ししたくなるもの。

しかし、効率を重視するあまり大人が出しゃばりすぎると、子どもの成長の機会を奪ってしまいます。

脇役の役目は、主役を輝かせることですよね。子どもが片づけの中で学習して、理解していくために、大人は環境を整えて、時間を確保して、必要なアドバイスをするのが役目です。もし量的に難しい場合は、少しだけ片付けて、あとはあえて子どものために残しておく。時間がかかりそうな時は、気持ち早めに声をかけて、じっくりお片付けに取り組める余裕を作る…など。

慣れないうちはすごく大変だと思います。とにかくもどかしい!時間がかかる!簡単に思えて、実はとっても難しい。ただ、子どもが学習して、自分から動いている姿を見たら苦労なんて吹き飛びます。「ガマンして良かった!」と思えることを保証します。

まとめ:お家だからこそできる、子どもに合わせたコミュニケーション

保育士として働いていると、よく保護者の方に「園では片づけられるって聞いたのに、うちでは全然やらなくて」という嘆きを耳にします。

「できるなら家でもやってよ!」という気持ち、よく分かります…。でも、大人が職場と家で全然違うように、子どもにとっても園と家は子どもにとって全く別の環境。園でできたからといって家庭でやるとは限りません

保育士は子どものプロですから、声を掛けるタイミングや環境の調整がうまいんです。さらに、集団行動ならではのメリットも少なくありません。それと同等のクオリティを家庭で求めるのは、まず不可能です。

しかし、安心してください。逆に家庭では、お父さんお母さんは、園では見えない子ども一人一人の性質をよく理解していらっしゃいます。自身の子どもだからこそ伝わるコミュニケーションは、当然ながら私たち保育園の先生には真似できません。

成長すると、子どもはどんどん大人から離れていくものです。一人でできるようになってほしい!という気持ちは分かりますが、そんなに急がなくても大丈夫です。そのうちに大人が寂しくなるくらい、子どもは大人の手を必要としなくなっていくものです。

お子さんとじっくり遊んで、ゆっくり一緒に片づけて、お子さんにとって分かりやすい片づけの説明をしてあげてください。

ライター:あき(保育士)

20年以上の経歴を持つベテラン保育士。述べ数千人以上の子どもたちと過ごしてきた実績を持つ。子育てにおいて、子どもだけでなく大人自身も自己肯定感を持って取り組むための情報発信・サポートなどを行なっている。

【子育て世帯必見!】子どもの片付け習慣を育む6つのコツ

  • Evgeniia/stock.adobe.comみなさんこんにちは!これまで0歳から5歳まで、数千人の子どもたちと過ごしてきた保育士、あきと申します。

     

    長い保育士生活の中で、お父さんお母さんからよく尋ねられる質問の一つに、「どうやったら片づけができるようになりますか?」というものがあります。このコラムを読んでくださっている方も、少なからず同じお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

     

    そこで、初めての投稿となる今回は、保育の現場でも使われている考え方に基づいた「子どもの片付けの習慣づけ」に欠かせない基本的な6つのポイントをご紹介します。

 

 

1.片づけを「子ども目線」で説明する

Everngeria/stock.adobe.com

 

「片付ける」ことは私たち大人にとってごく日常的な行為。しかし、子どもたちにとってはどうでしょう?

 

ブロック、電車のおもちゃ、画用紙と色鉛筆など、それぞれをどこに置けばいいのか、なんでそんな面倒くさいことをする必要があるのかなど、子どもにとっては「片付け」に関する様々な疑問を「片づけなさい」の一言で理解するには限界があります。

 

ですから、まずは「片付け」とはどんなことをすればいいのか、「片付け」によってどんないいことがあるのかを子どもたちに分かりやすい言葉やお手本で丁寧に説明するところから始めましょう。

 

・ブロックはこの箱に全部入れてもいいよ。

・電車はそこには入らないから、別の箱にしまおうね。

・片付けるとスッキリするから気持ちいいね!

・片付けしてくれたから、ここでお昼寝できるね!

 

「片づけ」の流れが身につくまでは、大人が一緒に片づけてあげてください。そうすることで、子どもは楽しんで片付けに取り組めますし、子どもがどの程度片付けができるようになるかを近くで観察できます。「そろそろ一人でできそうかな」と感じたら、あとは子どもに任せるようにして、大人の出番を少しずつ減らしていきましょう。

 

2.片付けを「楽しい時間」にする

Evgeniia/stock.adobe.com

 

みなさんは、片付けを「楽しんで」いますか?

 

子どもがいつまでも片づけに取りかからないと、ついつい「早く片づけなさい!」と叱ってしまうこともありますよね。でも、それがむしろ子どもを片付けから遠ざけてしまう原因になっているかもしれません。

 

子どもは正直ですから、ネガティブな印象があることは避けたがります。子どもが片付けをしないからと一方的に注意し続けるほど、子どもにとって「片づけ」は楽しくない時間として認識され、余計に片付けから遠ざかってしまいます。

 

反対に、子どもはポジティブな印象があることには積極的です。それを利用して「片づけ」が楽しい時間だと思ってもらえれば、ちょっと声をかけるだけでどんどん片づけられるようになりますし、いずれは何も言わずとも片付けが習慣として身に付くでしょう。

 

「楽しい時間」と感じてもらうには、片づけ用に大好きな音楽を流したり、終わったら別の遊びやおやつを約束したり、自分で片付けに取り組めたことを褒めてあげたり、各ご家庭のスタイルで、お子さんに合わせた楽しい要素をプラスしてみてください。

 

3.収納用具は「子どもの身体」にあわせて選ぶ

Pixel-Shot/stock.adobe.com

 

大人と子どもでは体の大きさも力も違うので、扱いやすい収納用品も異なります。

 

子どもの力だけで片づけをできるようになるためには、子どもの体に合わせた適切な収納用具を選ぶことが欠かせません。

 

収納ケースを例に挙げるならば、

・軽い素材のもの

・取手や持ち手が分かりやすいもの

・子どもが一人で持てるサイズ

・おもちゃに対して体積にゆとりのあるもの

といった要素を含むものを選びましょう。

 

一点注意してただ着たいのは、中に入れるおもちゃを想定して選ぶことです。せっかく片づけたのに、重くて持ち運べない、出し入れがしづらいといった要素は、むしろ子どもを片づけの習慣から遠ざけてしまいます。

 

おもちゃの量やサイズに対してゆとりがあることで、子ども自身片付けに取り組みやすくなり、取り組もうという自発性や意欲を育むことにも繋がります。収納用具は、子どもが日常的に取り組める手軽さを意識して選ぶことがポイントです。

 

4.おもちゃの「適量」を心がける

Africa Studio/stock.adobe.com

 

「片付けはするけど、最後まで集中力が持たない」というお子さんは、もしかすると「おもちゃの量」に問題があるのかもしれません。

 

子どもの集中力は、大人に比べるととても短いものです。大人であれば難なく片づけられる量のおもちゃでも、子どもにとっては数が多過ぎて途中で限界がきてしまいます。もしくは、数量はそこまででなくとも、種類が多いとそれだけ仕分けや収納場所も増えてしまうため、結果的に子どものエネルギーをたくさん使ってしまいます。

 

対策としては、おもちゃそのものの量を改めて見直すことが大切です。とは言え、子どもにとってはどれも大切なものかもしれません。そんな時は遊び終わるまで放っておくのではなく、遊びの途中で一旦手を止め、使い終わったものや使用頻度が少ないものを片付けてから別の遊びに移るよう声をかけたり、大人の人が手伝ってあげましょう。最後にいっぺんに片付けるのではなく、一度に使うエネルギーを分散することで、たくさんのおもちゃの片付けにも取り組めるかもしれません。

 

5.お気に入りには「特等席」を設ける

Pixel-Shot/stock.adobe.com

 

子どもは目に入るあらゆるものに興味を持ちます。

 

当然、見える場所におもちゃが置いてあれば「あれもこれも全部遊びたい!」と次々と引っ張り出してくるでしょう。しかし、それでは片付けが大変になってしまう一方です。適量のおもちゃを集中して遊ぶためには、収納ケースは中身が見えない素材にするか、おもちゃを見えない場所に片づけるのがオススメです。

 

ところが、一方的にしまうだけではかわいそうですよね。お気に入りの一品は常に身近なところに置いておきたいもの。それは大人でも同じですよね。

 

なので、特にお気に入りのおもちゃはよく見える場所=特等席に置いてみてはどうでしょう。特別な場所ですから、あくまでも限られたスペースに留めることが大切です。広くすると、あれもこれもと飾りたくなり、結果的に散らかってしまっては本末転倒です。数あるおもちゃから本当のお気に入りを選び出すというのは「心の中の整理」であり、実際のお片付けにもつながる大切な心がけです。

 

6.子ども自身の頑張りを信じる

Studio Romantic/stock.adobe.com

 

片付けに限らず、習慣づけとは一朝一夕では成し得ないもの。特に、子どもはその日その時の気分や体調に大きく左右されるので、きっとうまくいかない日の方が多いかもしれません

 

当然のことながら、初めから子ども一人で何かを成し遂げることは不可能です。まずは無理をせず大人がサポートしながら少しずつ片づけの習慣に触れていきましょう。そして心身の成長と共に自立心が育ち、いつしか大人の手を借りずとも、お片付けができるようになります。

 

「自分でできた!」という感覚は、成長する上で不可欠な経験です。ですから、たとえ時間がかかっていたとしても、やる気を見せている時は、お子さんを信じて任せてあげてください。そして、できた時はたくさん褒めてあげましょう。片付けの習慣とは、大人でさえ身につけるのが難しいものです。

 

「一人で全部できたよ!」

 

自慢げに教えてくれる子どもたちの表情は、とても誇らしげに輝いています。そんな子どもの姿が増えてくれたら、とても嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

ライター:あき

20年以上の経歴を持つベテラン保育士で、述べ数千人以上の子どもたちと過ごしてきた実績を持つ。子育てにおいて、子どもだけでなく大人自身も自己肯定感を持って取り組むための情報発信・サポートなどを行なっている。

【1歳がどハマり】お家でカンタン手作りおもちゃ「ポットン落とし」の作り方

武田真理恵さん,手作りおもちゃ,コラム,ウッディプッディ

武田真理恵さん,手作りおもちゃ,コラム,ウッディプッディ

 

みなさんこんにちは!

ギフトラッピング・手作りおもちゃ専門家の

武田真理恵(たけだまりえ)といいます。

 

普段はラッピング講師として

本の執筆や講演を行なっています。

少し前には、TBS系列

『マツコの知らない世界』

にて、マツコ・デラックスさんに

“ラッピングの世界”の魅力をお伝えさせて

いただいたこともあったり。

 

それはさておき、

明日2月26日は何の日か

みなさんご存知ですか?

「2(ツー)2(ツー)6(ム)」=「包む」

語呂合わせで「包装の日」なのです!

 

ラッピングは、送る人も、もらう人も、

それぞれが嬉しい気持ちになれる

とってもステキなもの。

 

ですが、開封した途端にお役御免、

ポイッ…と捨てられてしまうことがほとんど。

でも、それじゃもったいない!

 

そんな思いから、今回は

「ラッピングバッグを再利用したおもちゃ」

として、0歳や1歳ころから楽しめる

「ポットン落とし」の作り方をご紹介します!

 

手を使うほど、子どもの感覚が育まれる

 

まだうまく移動ができない赤ちゃんにとって、

「手を使うこと」は、新しい世界を認識する

ためにとても大切な動作です。

 

そして、今回ご紹介する「ポットン落とし」は

徐々に手の機能が多様化する1歳頃のお子さんに

ピッタリのおもちゃ。

 

袋の中の見えないおもちゃを、手の感覚だけを

頼りに探り、取り出して答え合わせをする。

袋を別の何かに見立てて、出し入れする行為に

ストーリーが生まれる。

 

おのおのが自由な発想と視点で遊ぶことは、

感覚や探索意欲を掻き立て、やがてそれは

好奇心自立心など、生きる上で欠かせない

能力の基礎作りにつながっていきます。

 

「ポットン落とし」の作り方

 

【用意するもの】

・1L牛乳パック×1つ

・ラッピングバッグ×1つ

・手のひらサイズのおもちゃ×好きな数

 

1.牛乳パックを切って、一本の帯を作る

 

 

牛乳パックを開き

上から下に切り込みを入れて

パカっと開くと「十字」の形にします。

 

そこから2つの面を切り取とって

一本の長い帯を作ります。

 

2.直径10~13cm程度の輪っかを作る

 

 

帯の両端をくるんと巻いて

両端をテープで留めると、

一つの大きな輪っかが出来上がります。

 

この輪っかがおもちゃを出し入れする

口のサイズになりますので、お子様の

手の大きさに合わせて調節してください。

 

3.ギフトバッグに輪っかを通す

 

 

輪っかをギフトバッグに通して、

写真のような状態にします。

 

上に行くほど袋の体積が増えて、

下に行くほど逆に狭くなります。

 

大きすぎるとお子様の手が届かないので、

こちらもお子様の腕の長さに合わせて

調節してください。

 

4.袋の口で輪っかを包み込む

 

 

ギフトバッグの入り口部分で

牛乳パックの輪っかを包むように

巻き込んでいきます。

 

形を整えれば完成です!

 

 

デコレーションでもっと可愛く!

 

「なんか物足りないなぁ〜」

と感じたモノづくり好きな方は

さらに進化させてもOKです。

 

でき上がったポットン落としに

デコレーションを施し、

自分だけのオリジナルデザインを

作りましょう!

 

段ボール、紙コップ、新聞紙、

ゴミの日に捨てようと思っていた

いろんな端材だけでも、工夫一つで

可愛く変身できます!

 

 

今回は例として、ダンボールを

切り貼りしてクマさんを作ってみました。

 

おもちゃの他には、鉢植えラッピングや

小物入れなど、お家のインテリアに

仲間入りさせてあげてください♪

 

遊び方1:モミモミ・ガラガラ遊び (0~1歳ころ)

 

「出し入れの遊びはまだ難しいかな?」

そんなお子さんには、シンプルに

おもちゃを袋につめこんで

「モミモミ」と感触を楽しんだり、

「ガサゴソ」と袋を振って

音や動きを体感しましょう。

 

木のおもちゃは小さなお子さんには

まだ少し重たいかもしれませんので、

内容物を調節しながら、寝っ転がって

いる時のお腹の上に乗せてあげたり、

ハイハイする時の背中に乗せてみたりと、

体のいろいろなところで感触や重さを

感じさせてあげるのもOK。

 

少し成長すると、一瞬持ち上げては

床に置いての繰り返し遊びが

できるようになります。

 

大人目線では「これだけ?」と思うことも、

この世界にやってきたばかりの子どもに

とって、体の感覚をフル稼働させることは

心身の基礎を作る大切なプロセスです。

 

遊び方2:形合わせ遊び (1歳〜2歳ころ)

 

もう少し大きくなってきたら、

絵合わせ感覚で遊べるゲームがオススメ!

 

同じ大きさ、同じ形のものを複数セット

用意して、片方を袋の中に入れます。

 

「これと同じものを出してみて!」

と、片方のものを見せて、

手探りしながら同じものを探索する

といった感じです。

 

ウッディプッディのさんのおままごと

食材だと、大体が2つに切り分けられる

仕様なので、この遊びにはピッタリですね!

 

身近なもので、楽しく作る、楽しく遊ぶ

 

今回は、牛乳パックと袋を再利用した

「ポットンおとし」をご紹介させて

いただきました。

 

作り方の例ではウッディプッディさんの

不織布を使用したギフトラッピングを

使用しました。

 

手触りも良く、小さな子どもが

おもちゃとして使うのにもぴったりの

素材なのですが、もちろんみなさんの

お家にある素材でも大丈夫です。

 

私が大切にしているモットーは

身近なもので、楽しく作る、楽しく遊ぶ

ということ。

 

ぜひ身の回りのものを使って、

余裕があればオリジナリティあふれる

デコレーションも施して、

お子さんと一緒に楽しい時間を

お過ごしいただけたら

とっても嬉しいです!

 


 

ライター:武田真理恵

ラッピングコーディネーター、おもちゃコンサルタントマスター。著書に『とことんあそぶっく とことんラッピングあそび』(チャイルド社)など。幼稚園教諭、保育士、モンテッソーリ教師としての経験をもとに、子どもを対象とした造形教室や、保育社の養成などを行う。『TVチャンピオン』『マツコの知らない世界』など、TV番組をはじめとするメディア出演も多数。

 

『とことんあそぶっく とことんラッピングあそび』

https://www.child.co.jp/book/41.html

入園準備期間に必ず確認!子育て世帯に必須の施設・サービスをご紹介します。

しんどう課長の育児日記(ウッディプッディ)

しんどう課長の育児日記(ウッディプッディ)

 

みなさんこんにちは。

ウッディプッディの進藤と申します。

 

2022年、2月も気づけば下旬に

差し掛かりました。早いなぁ…。

 

さて、今回のテーマは「入園準備」

 

最近の子育て系雑誌でも、

入園に向けておすすめの可愛い

グッズや心構えなどがたくさん

紹介されていますね。

 

しかし今日私がご紹介したいのは、

便利グッズでも心構えでもなく、

地域の施設・サービスの事前確認

です。

 

子どもを保育園に預けて一安心…

ではなく、むしろ保育園に預けて

からは、突如保育園から電話が

来たり、予想外のタイミングで

体調を崩したりと大変なんです。

 

そんな時に、パパママにとって

頼りになる施設やサービスは

実はみなさんが思っているよりも

たくさんあるんです。

 

どんなものがあるのか、

どこにあるのか、

そんな簡単な確認を済ますだけでも

緊急事態に落ち着いて行動すること

が可能になります。

 

今回はその中でも、私が特に利用して

よかったと感じる3つのサービスを

ご紹介します。

 

1.児童館・子育てサロン  

 

 

子育てのお役立ち情報は、

ネット検索も便利なのですが、

もっと便利で確実なのは、

お住まいの地域の市役所です。

 

特に児童館や子育てサロンなどは、

できるだけ参加することを

お勧めします。

 

同い年の子どもを持つご家庭と

共通の悩みを共有できる

ことはもちろん、

 

自分の子どもよりもちょっと

年上のお子さんを持つご家庭

の方と接することで、

数ヶ月先にどのようなことが

起こるのか、どんな準備を

しておけばいいのか、などが

手に取るようにわかります。

 

私の場合、子どもを保育園に

預ける少し前から近所の児童館を

利用しています。

 

といっても、他の方に頻繁に

話しかけるわけではなく、

逆に向こうからあれこれと

聞かれるわけでもなく、

そういった過剰なコミュニ

ケーションが求められるわけでは

ありませんのでご安心を。

 

よそのご家庭の親子のやりとりを

ぼーっと眺めたり、

子どもが遊んでいる場を、

何気なく他のパパママと共有する。

そんな程度なんです。

 

それでも、

「あ、これってうちだけじゃないんだな」

と安心できたり、

 

「もうちょっと大きくなると、

子どもってあんなふうに行動するんだ〜」

 

と、少し未来の子どもの様子を

思い浮かべながら心構えをしたりと、

ただその場にいるだけでも、

得られるものがけっこうあります。

 

友達まではいきませんが、

顔を合わせて軽く挨拶するくらいの

ユルいつながりが作れるので、

あまり人と接するのが苦手と

いう方にとっても、心理的負担も

さほどなく、落ち着ける空間です。

 

2.病児保育の事前登録   

 

 

仕事で忙しい中、保育園から一本の電話が。

 

「お子さんが発熱しているので、

 お迎えに来ていただけませんか?」

 

ママも私も仕事で忙しく、すぐに保育園に

向かえない…どうしよう…!?

 

お子さんがいらっしゃる方なら、

一度は経験があると思います。

 

そんな時に安心なサービスが

次にご紹介する「病児保育」です。

 

病児保育とは、子どもが病気に

かかってしまった時、一時的に

預かってもらえるサービスです。

 

病院や診療所と併設した施設なので、

いざという時でも安心して預けられます。

 

具体的には、施設に預ける「施設型」

自宅で預かってくれる「訪問型」と、

2つのパターンがあります。

 

自治体によっては、サービスの詳細や

数は若干異なるかもしれません。

 

参考までに、ここでは私の住む

神戸市の内容を添付します。

 

「神戸市病児保育のご案内」

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/5703/byoujihoikunogoannnai_r3_1.pdf

 

神戸市を例に挙げると、

1日2,000円(食費別)

で預けることができます。

 

特に保育園に通い始めの時期は、

よく病気をもらいがちです。

すぐに職場を離れられない時、

保育園から離れた場所にいる時など、

病児保育に預けられる手段があると

安心度合いが格段に違います。

 

ただし、このサービスを利用するには

事前登録が必要となります。

 

また、預ける前に診察が必要なので、

時間に余裕があるうちに登録を済ませ、

利用のためのルールも聞いておきましょう。

 

我が家では、通園して3ヶ月の時点で

2回も利用しています。

 

事前の忠告で予約制だと知ったので、

自宅の近所と保育園の近くなど、

計3箇所で登録しています。

 

少し手間ですが、入園前にやっておいて

絶対損はありません。

 

ぜひ地域のサービスをご確認の上、

登録をしておいてください。

 

3.ベビーシッターの利用  

 

 

正直値段は安く無いのですが、

万が一の保険として準備しておくに

越したことはありません。

 

小さなうちは預けない方がいいのかな?

と思われるかもしれませんが、

逆に小さなうちから慣れておいた方が

子どもも親も、信頼関係が築けるので

いざという時にとっても安心です。

 

なので、むしろ早い段階から試験的に

利用することをお勧めします。

 

また、ベビーシッターさんは

単なる育児代行のプロではなく、

遊びや子どものあやし方など、

子育てに大切なスキルをたくさん

教えてもらえる専門家でもあります。

 

もしどうしても値段が気になる…

という方は「ファミリーサポート」

検索してみてください。

 

自治体が地域のボランティアとの

仲介をサポートしてくれています。

 

こちらのサービスは事前の説明会に

行かなければいけないので、

やはり時間的な余裕があるうちに

済ましておきましょう!

 

ちなみに、内閣府のベビーシッター

利用支援事業から割引券などもあります。

 

↓詳細はこちら↓

企業主導型ベビーシッター利用者支援

事業における「ベビーシッター派遣事業」

の令和3年度の取扱いについて: 

子ども・子育て本部 – 内閣府

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/sitter_atsukai.html

 

いかがでしたでしょうか?

 

子育てにおいて、いざという時に

便利なサービスはたくさんあるの

ですが、自分から調べたり、

市役所などにいかないと分からない

ものもたくさんあるんですよね。

 

いずれにしても、

無理に一人で調べようとせず、

詳しそうな人にはどんどん

相談しましょう!

 

寒さやコロナが猛威を振るう中ですが、

少しでも快適な子育てライフを送れる

ことを願っています!

 

 

 

ライター:しんどう(スタッフ)

ウッディプッディの営業課長。

おもちゃコンサルタント。

2021年5月、第一子の誕生をきっかけに

男性社員として初の育児休暇を取得。

スタッフブログとして、初めての子育てと

育休について綴っています。

【バレンタインデー】にピッタリ!コーディネーターおすすめの「キャンディラッピング」

 

 

 

今年もやってきました。2月14日!

 

そう、みなさんご存知の通り、

近頃再ブレイク中の

「📦もう中学生📦」さんの

お誕生日ですね!

 

…はい、冗談はさておき。

バレンタインデーです💝

 

全国の男子諸君が浮き足立つ

今日この頃、今回のコラムは

ラッピングコーディネーター

武田真理恵さんが監修する

『🍬キャンディラッピング🍬』

の作り方です。

 

ちょっとしたプレゼントも、

手軽なラッピングひとつで

華やかさがググッととアップします。

 

そんな甘酸っぱいバレンタインを彩る

『🍬キャンディラッピング🍬』

早速作っていきましょう!

 

作り方は以下の通りです

 

【準備物】

・包装紙×1枚

・リボン×2本

・マスキングテープ×1個

・ビニールタイor輪ゴム×2本

※よく小袋やコードを束ねる際に

使う針金のアレです

 

1.包装紙を端から半分の位置までじゃばらに折ります。

 

布状のものは、半分の位置まできたらマスキングテープで仮留めしておくと広がりません。

 

2.反対側から同じく半分までじゃばらに折ります。

1と同じように折りましょう。

 

3.マスキングテープで仮留めします。

 

 

4.両端より少し内側を、ビニールタイ(輪ゴム)でしばります。

 

中央部分に入れるものの大きさに合わせて、左右の縛る箇所を調節してください。しばり終えたら、仮留めのマスキングテープを外しましょう。

 

5.中央部分の内側を、口のように少し広げる

 

6.ビニールタイ(輪ゴム)で縛った外側も、同じく少し広げる

ここで程よく広げることで、キャンディのような立体感が出て、もっと可愛くなります!

 

7.ビニールタイ(輪ゴム)の上からリボンで縛る

 

8.中央部分におもちゃやお菓子を入れて完成!

 

 

いかがでしょうか?

小さなお子様にも手軽に作れますので、

ぜひ親子でチャレンジしてみてください!

 

よろしければ #woodypuddy と一緒に

インスタにも投稿してみてくださいね!

 

みなさんのステキなラッピング

お待ちしています!

 

写真内で使用している

当店人気のおままごとセット

『スウィーツパーティーセット』

コチラからご購入いただけます!

 

 

そして板チョコに見えるのは、

実はチョコではなくて

「カレー」と「シチュー」の

ルーなんです。

 

同じく人気のおままごとセット

『グツグツ煮込みお料理セット』

に直営店限定アイテムとして

同梱されています!

 

 

それでは、ステキな週末と

バレンタインデーを💝

 


 

ラッピング監修:武田真理恵

【 SDGs × つみき 】FSC®️認証のサステナブルなつみきを、3人の子どもたちと一緒に遊んでみた! – 保育士ママが遊んでみた #05 

みなさんこんにちは!

 

 私は都内で保育士をしながら、2歳になった子どもを育てるママです。「おもちゃコンサルタント」というおもちゃの資格を保有するほど、私自身おもちゃや遊びが大好きで育児にも親子で一緒に楽しめる遊びを取り入れようと日々奮闘しています!

 

  昨年の4月に仕事復帰をして、仕事に育児に家事にと毎日バタバタとすごしています。職場復帰して思うのはママって忙しいんだな~ということ。(パパもお疲れ様です)

 

  みんなよく頑張ってる!みんなたまにはリフレッシュしながら子育てを楽しみましょうね。

 

 さて今回は、2022年1月にウッディプッディさんから発売されたつみき「赤ちゃんと地球にやさしい松のつみき」についてご紹介します。「初めてのつみきって、どれを選べばいいんだろう?」と悩んでいる方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

子どもには遊びを、大人には癒しを。


 名前の通り「松(マツ)」でできたつみきなのですが、箱を開けて初めに感じるのは、フワッと優しい松の香り。

 

  触り心地も思ったより滑らか。スベスベとサラサラの間くらいで、触れているだけで妙に落ち着きます。子どもにあげるよりも先に、お母さんである私が癒されてしまいました(笑

 

【0歳さん】世界を知るためにとことん “味わう” 赤ちゃん

 今回は、姪(6ヶ月)、姪(1歳6ヶ月)、息子(2歳)の3人の子どもと一緒に遊んでみたので、それぞれの反応と遊び方についてご紹介します。

 

 つみき自体はとても軽くて、サイズも程よい大きさ。初めは掴むのに苦戦する姪(6ヶ月)でしたが、ちょっとサポートしてあげると、すぐに上手に持って遊ぶことができました。じーっと眺めていたかと思えば、「はむっ」とくわえたり、舐めたり、初めて触れるつみきに、「そこまで真剣にならなくても…(笑」と思うほど無我夢中でした。

 

 ところで、赤ちゃんが小さいうちはなんでも口に入れてしまうので、心配になるお母さんはたくさんいらっしゃると思います。しかし、五感をフル活用して周りの世界を認識する赤ちゃんにとっては、口を使って物の質感や形を学ぶことも大切な時間なのです。

 

こちらのつみきは、赤ちゃんの口に入らない大きなサイズで作られており、「玩具安全基準(ST)」もしっかり取得されているので安心ですね。なんでも口にいれたがりな赤ちゃんにとって、飲み込む心配もなく安心して遊ばせてあげることができました♪

 

 木は湿気に弱いらしいので、遊んだ後は濡れた布巾でふき掃除&風通しの良い場所で乾燥させてあげてくださいね!

【1歳】破壊なくして創造なし!壊すことから始まる遊びの世界

 「木を積む」と書いて「つみき」と呼びますが、子どもにとってはじめは「積む」よりも「倒す(崩す)」ことから、徐々に遊び方を発展していきます。

 

 例えば1歳の姪っ子。まずは1つ1つゆっくりと触れて「これってなんだろう?」「どうやって遊ぶのかな~?」と考えている様子でした。遊び方を丁寧に教えてあげてもいいのですが、子ども自身で遊び方を発見できるよう、ここはあえてほんのちょっとのサポートにとどめてみるのもオススメです。

 

 遊び方に悩んでいる姪っ子の近くに、いくつかつみきを高く重ねてみました。すると、それをみて「ぱたーん!」と倒し、喜ぶ姪っ子。もう一度積み上げてあげると、またもや倒して喜び、そんな繰り返し遊びにニコニコしていました。

 

 すると、次第に自分で積み上げることを覚え、倒したり積み上げたりを続けるうちに、バランスが取れるようになったり、より高く積めるようになったりと、少しずつレベルアップした遊びができるようになりました。

 

 当たり前のように見えるこの様子も、実は子どもにとっては大きな成長の一歩。元々あった形が崩れることで、「さっきみたいにするにはどうすればいいんだろう」と考え、それを再現できると「できた!」という喜びや自信が生まれます。それを繰り返すうちに、もっとたくさん積んだり、倒し方を変えてみたりと、自分なりに工夫を加えて更なる発見へとつながります。

 

 つみきはシンプルなおもちゃだからこそ、子どもたちの創意工夫を間近でみられる楽しみが詰まったおもちゃでもあるのです

【2歳】「当てっこ遊び」で言葉を覚える楽しさを身につけよう!

 言葉の使い方が発達する2歳児には、どうぶつのつみきをつかった当てっこ遊びがおすすめ。

 

 つみき遊びはお手のものな2歳の息子。「パンダどーれだ?」とクイズを出すと、「これ!」と元気よく掲げました。小さい子にも馴染みのある動物たちが描かれているので、「ものには名前がある」ということを認識する時期の2歳児にもうってつけですね。

 

  すぐに名前が出てこなかったり、名前を覚えられなくても、あせる必要は全然ありません!言葉に限らず、子どもの成長には大なり小なり差があって当たり前です。今は周りの子よりも語彙や口数が少なくても、気づけば同じかそれ以上にお喋りになっているもの。

 

 そして、 新しい言葉を覚えることができたときは、たくさん褒めて一緒に喜んであげるのがポイントです。なにかを覚えること自体が嬉しくなって、きっといろんな言葉を楽しんで覚えられるようになると思います!

 

 さて、つみきに話を戻すと、こちらのどうぶつの絵が描かれたつみきは、中に色々な形の木玉が入っていて、振るとそれぞれ違う音が聞こえます。初めはどうぶつの絵で当てっこ遊びをしていた2歳の息子も、途中で「音が違う!」と気づいてからは、「カラカラ♪」「かちゃかちゃ♪」と、音を出すのに夢中になって遊んでいました。

 

 つみきには写真で遊び方のお手本が書いてあるので、そのうち子どもたちでお手本を再現して遊ぶ様子も見られました。音のなるつみきは、表面がなみなみしたつみきの上を転がすと「ガタガタ」「かしゃかしゃ」と可愛い音を鳴らして転がっていきます。いろんな動きや音が楽しめる点は年齢問わず嬉しいようで、0歳も1歳も2歳も、みんな喜んで遊んでいました。

つみきと考える、子どもの未来。

 最後に、この『赤ちゃんと地球にやさしい松のつみき』は、地球の自然を守る活動を行う FSC®︎(森林管理協議会)の認証がついた木材を使ったおもちゃなんです。

 

 

 「子どもたちがこれから暮らしていく未来の社会の作りを支える」というコンセプトから、木材やパッケージに使われる紙の素材を、地球に優しいものでつくったとのこと。最近「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉をよく耳にしますが、まさかおもちゃにまでそのムーブメントが来ているとは…!

 

 SDGsって海外の団体や大きな企業など、一部の人たちにしか関係ないものと思っていましたが、言われてみれば、20年もすればこの子たちも立派な大人なのかと、ふと考えさせられました。でも、SDGsって言われても難しくてよくわからないし…。

 

 そんなことを考えながら子どもたちがつみきで遊ぶ様子を眺めていると、ふと蘇った小さな頃の思い出。私が昔遊んでいたつみきは、母が今までずっと大切にとっておいてくれて、今は息子や孫たちみんなで遊んでいます。

 

 母も我が子のためにたくさんあるおもちゃから選び、一緒に遊んで、そして大切に保管してくれていたのだなーと、自分の子どもが産まれた今、改めて気づきました。「おさがり」も立派なSDGsですね。

 

私も松のつみきを息子とたくさん遊んで、いつかこのつみきで孫と一緒に遊べる日を楽しみにしたいと思います。

【オマケ】つみきにピッタリのわらべうた

 私の中で勝手にシリーズ化している遊びの一口メモをご紹介をします♩

  わらべうたとは昔の生活の中から自然に生まれたもので子どもの話や言葉の延長で作られているうたです。リズムやメロディーもシンプルで歌いやすく、一緒に遊べる歌もたくさんあるのでおすすめです。

 積み木って積むものだと思う方が多いのではないでしょうか?大人が積んだものを崩すのも遊び、2つを持って叩いて音を出すのも子どもにとっては大事な遊びなんです。でも大切な積み木でカンカン叩かれるのは少し気になりますよね。

そんな時はこの歌を歌ってみてください。

 

いしの なかのなかの かじやさん ♪ 

いしついで くなんせ ♪

 

 うたに合わせて2つの積み木をカチカチあわせてリズムを取るだけのシンプルな遊びです。歌に合わせて歌っているうちに子どもも大人も気持ちが落ち着いてきますよ。是非お子さんと一緒に歌ってみてくださいね。


ライター:齊藤由佳子

東京都内の保育園で保育士を務める1児のお母さん。おもちゃコンサルタントの資格を保有。コロナで外出ができない子どもたちのために、ZOOMで多くの親子とリモートで遊んだり歌ったりを楽しめる「リモート保育」の活動を行う。