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食育クイズとは?

毎月19日に開催する、その月の旬を迎える食材をテーマにしたミニクイズ企画、それが『食育クイズ』です。正解者の中から抽選で、テーマになった食材のおもちゃをプレゼントします。どなたでもご参加OKですので、ぜひチャレンジしてみてください!クイズの答えはこのコラムのどこかに隠されています。

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産地

 たけのこは3月下旬〜5月頃にかけて収穫されます。農林水産省の「特用林産物生産統計調査」によると、2018年現在の主な生産地は、福岡県 (6,199トン)、鹿児島県(6,088トン)、熊本県(3,089トン)、京都府(2,281トン)です。

 一方で、日本で流通するたけのこの多くは、中国原産の「孟宗竹(モウソウチク)」という品種です。小さなお子様やたけのこが苦手な方には、孟宗竹に比べてアクが少ない「大名たけのこ」や「緑竹」といった国産種がオススメ。お店で見かけたら、ぜひ産地を確認してみてください。

栄養・機能性成分

 シャキシャキとした特徴的な歯応えばかりが注目されがちなたけのこですが、実は大切な栄養や機能性成分がたくさん詰まっています。本稿ではその中でも主要な4つをご紹介します。

カリウム

カリウムはヒトの体内に最も多く存在するミネラル成分です。塩分(ナトリウム)を排出し、高血圧を予防したり、むくみを解消する作用があります。

マンガン

骨の形成、糖や脂質の代謝、抗酸化作用といった様々な酵素を作るために必要な成分です。体の成長をサポートするほか、正常な生殖機能の維持にも欠かせません。

チロシン

たけのこの切り口によくついている白い粉の正体。睡眠不足後の覚醒改善や、ストレス下における記憶力や認知機能など、集中力の改善に関する有効性が示されています。ついでに新陳代謝の活発にも一役買う、実はかなりの優れもの。

食物繊維(セルロース)

たけのこのシャキシャキとした歯ごたえを作る食物繊維は、便通を促し老廃物の排出をサポート。さらに胆汁酸の排出によって、血中コレステロールを下げる作用があります。

相性の良い栄養・食材

そのままでも栄養たっぷりのたけのこですが、合わせて食べることでさらにパワーアップする相性バツグンの食材をご紹介します。

生理前の不調改善には「たけのこ+カルシウム」

たけのこに含まれるマンガンは、カルシウムと一緒に取ることで生理前の不調(月経前症候群)に有用性があると言われています。「たけのこと豆腐のハンバーグ」「たけのことチンゲン菜の豆腐あんかけ」などがオススメです!

食物繊維は「水溶性 × 不溶性」のバランスが必須

食物繊維には、水に溶ける「水溶性」とそうでない「不溶性」の2種類がありますが、そのどちらもバランスよく取ることが大切。たけのこに含まれる食物繊維(セルロース)は「不溶性」なので、「水溶性」食物繊維を含む、こんぶやわかめ(アルギン酸)、こんにゃく(グルコマンナン)、大豆や麦など(ガム質)と合わせて、食物繊維のパワーをしっかり引き出しましょう!「ごぼうとたけのこのかき揚げ」「筑前煮」「オートミールのたけのこご飯」などがオススメです!

部位の特徴

穂先

たけのこの中で最も柔らかい部分。汁物、酢の物、和え物などにどうぞ。

中央部

ほどよい硬さで火の通りが均等な中央部分は、煮物、炒め物、揚げ物などの様々な調理に向いています。

根元

繊維が集中する硬めの根元部分は、薄く切ることでたけのこらしいシャキシャキとした歯応えが楽しめます。炊き込みご飯に入れても、形・歯応え、ともにグッド!

姫皮

皮のついたたけのこを調理する際は、穂先を覆う皮部分を切り落としすぎないようご注意ください。この部分は「姫皮」と呼ばれ、柔らかく非常に美味ながら、一つの筍でも少量しか味わえない希少な部分です。先端と同じく、酢の物、和え物にどうぞ!

下準備(アク抜き)

1.根本部分の処理

たけのこの根元(ブツブツしたところ)を、大根の皮を剥く桂剥きのイメージで削いで行きます。

2.切り込みをいれる

たけのこの先端(10~20%程度)を斜めに切り落とし、上から下まで縦に切り込みを入れます。

3.アク抜きの準備

大鍋に、タケノコ、米ぬか(または米のとぎ汁)、赤唐辛子を1~2本加えたのち、たけのこが完全に浸かるまで水を入れましょう。唐辛子を入れても味は辛くならないのでご安心を。

4.茹でる

タケノコが浮かび上がらないように落とし蓋をし、弱火で1時間ほど茹でます。吹きこぼれないように注意してください。

5.冷ます

たけのこの下部に竹串をさし、スッと通るくらいに火が通ったら、火を止め、茹で汁の中に入れたままゆっくり冷まします。

6.皮をむいて水洗い

本体が冷めたら、切り込み部分から皮を剥きます。水でよく洗ったら、下準備完了です。

小さなお子様にもピッタリ「たけのこの肉みそ丼」

最後は、栄養・魅力ともに満点のたけのこを使って、子どもから大人までみんなで楽しめる「たけのこの肉みそ丼」のレシピをご紹介します!

【材料】

・たけのこの水煮(もしくはアク抜きした状態のもの)・・・100g
・合い挽きミンチ・・・100g
・ピーマン・・・1個
・卵・・・1個
・(A)醤油・・・大さじ1
・(A)味噌・・・大さじ1
・(A)酒・・・大さじ1
・(A)砂糖・・・小さじ1
・塩・・・ひとつまみ
・ごま油・・・適量
・白ご飯・・・適量

【作り方】

①たけのこを薄切りにして、1.5~2cm角くらいに切る。
②ピーマンは種を取り除いてから、1~1.5cmくらいの角切りにする。
③フライパンでミンチ肉を炒め、火が通ってきたら、①②を加える。
④(A)の調味料を混ぜ合わせてから、③に加えて、味がなじんだら火を止める。
⑤卵をボウルに割って、塩を加えてかき混ぜる。
⑥別のフライパンにごま油を熱し、⑤を炒り卵にする。
⑦どんぶりにごはんを盛って、④⑥をのせたらできあがり。

食材情報監修:皐月(栄養士・野菜ソムリエ)

レシピ監修:広瀬彩夏(管理栄養士)