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【親子でカンタンレシピ】結局ピーマンはコレが最強「ピーマンの肉詰め」

材料

・ピーマン:3個

・合い挽き肉:100g

・スライスチーズ:1枚

・玉ねぎ:25g

・小麦粉:少々

・パン粉:大さじ1

・溶き卵:大さじ1

・塩:ひとつまみ

・コショウ:少々

・ケチャップ:大さじ山盛り1

・ウスターソース:大さじ1/2

作り方

①ピーマンは縦半分に切ったあと、横にも半分に切る。洗って種を取る。

②たまねぎを微塵切りにして、耐熱容器に入れ、ラップをかけて600Wで50秒加熱する。

③ボウルに合い挽き肉、塩、コショウ、パン粉、溶き卵に加えて、②の玉ねぎを入れてよくこねる。

④ピーマンの内側に薄く小麦粉を振ってから、横向きにつまようじを刺す。

⑤④のピーマンに③を詰めていく。

⑥フライパンで⑤を焼く。この時、お肉の面が下になるようにして焼くこと。

⑦焼目がついたら、裏返して水を少量加え、ふたをして蒸し焼きにする。

⑧火を止めたらお肉の面にチーズをのせ、蓋をして余熱でチーズを溶かす。

⑨中身をお皿に盛り付ける。その際、⑧のフライパンは洗わずに、そのままケチャップとウスターソースを加えて煮詰め、ソースを作る。

レシピのポイント

①で種を除く際、ピーマンの実を破かないよう注意してください。

④小麦粉をまぶすことで、お肉とピーマンが分離しづらくなり、型崩れを防いでくれます。

⑤でピーマンにお肉を詰める際、事前に爪楊枝を刺しておくと、より作業がやりやすくなります。

⑤のお肉は、ピーマンよりも少し多めに盛り上がるくらい詰めることで、焼き縮みしても見た目が綺麗に仕上がります。

お子様におすすめのポイント

◯苦味について

ピーマンの苦味の元である「ピラジン」は、種の周りのわたに含まれているので、苦味が心配な時は種を取る際にわたをしっかり取り除きましょう(あえて少し残すことで、ピーマンの味に慣れさせるという方法もOKです!)。

 

◯大きさについて

小さなピーマンを使用することで、一口サイズの食べやすい大きさに仕上げることができます。お子様にとってはサイズも食べるハードルに関わってくるので、苦味だけでなく大きさにも注目してみてください!

レシピ監修:広瀬彩夏(栄養管理士)

【食育クイズ6月号】これを読めばピーマンがもっと好きになる!

目次

食育クイズとは?

毎月19日に開催する、旬の食材をテーマにしたクイズです。正解者の中から抽選で、テーマになった食材のおもちゃをプレゼント!どなたでもご参加OKですので、ぜひチャレンジしてみてください!クイズの答えはこのコラムのどこかに隠されています。


クイズに挑戦する

ピーマンは未熟な段階で収穫される野菜だった?

ピーマンとパプリカはいずれも「ナス科トウガラシ属」に属する仲間で、品種改良によって唐辛子の辛味成分がなくなった野菜です。一般的に目にする緑色のピーマンは、実は未熟の段階で収穫されたものであり、一方で完熟して赤や黄色に色づいたものが「カラーピーマン」と呼ばれます。品種によって大きさや形が異なり、完熟したものの中で特に大型のものが「パプリカ」と呼ばれます。

ピーマンの苦味は動物から身を守るための鎧

ピーマンの苦味は主に2つの成分によって発生します。1つは「ピラジン」というピーマン特有の成分で、独特の青臭さの原因となるもの。もう一つは「クエルシトリン」と呼ばれるポリフェノールの一種で、渋い味を醸し出すもの。この2つによって、ピーマン特有の「苦味」が構成されています。

 

数ある野菜の中でも、特に苦味が強いピーマンですが、それにはれっきとした理由があります。先に書いたように、緑色のピーマンはまだ「未熟」の状態。その段階で動物に食べられてしまっても、しっかりと種を残して繁殖することができません。そのため、青臭さや苦味によって動物に食べられないよう自分の身をしっかりと守っています。

 

やがてしっかりと熟した頃になると、掌を返すように態度が一変するピーマン。甘みが増すだけでなく、赤や黄色の派手な装いに変化し、逆に動物に食べてもらうためにアピールするようになります。これはピーマンの繁殖が大きく関係してます。ピーマンは動物によって食べられたのち、その種がフンと一緒に体外へ排出されます。動物によって元の場所から移動し、異なる場所で排泄されることで、より広範囲で繁殖することが可能となります。

 

緑色のピーマンに比べて、色づいたピーマンやパプリカが甘く食べやすいのは、ピーマンが「食べごろだよ!もう食べていいよ!」と教えてくれているからなんですね。

ピーマンを選ぶ際には「ヘタ」に注目!

ピーマンのヘタには「五角形」と「六角形」のものがあることをご存知でしたか?実は六角形のものの方が栄養がたっぷり詰まっており、同時に糖度が高く比較的苦味も少ないものになります。

 

ピーマンは袋に入って販売されていることが多いので、購入の段階でしっかり見ることは難しいかもしれません。個別で販売されているときや、調理の前に「どっちかな?」とチェックして見てください!

ピーマンに含まれる栄養とその働き

【ビタミンA】

・目の働きを正常に保つ

暗いところでも目が少しずつ見えるようになる力は、ビタミンAがサポートしてくれているおかげです。

・肌や粘膜を細菌から守る

乾燥によって鼻や喉の粘膜が弱る寒い時期は特に大切。さらに病原菌が外界から侵入するのを防いだり、免疫力を保つ役割もある優れものです。

・子どもの成長を促進する:

体の細胞や組織が増える際に必要なビタミンAは、子どもの身体、特に骨の成長に大きく貢献します。

 

 

【βカロテン】

・ビタミンAと同じ働きを持つ:

体内でビタミンAとして働くβカロテン。にんじんに含まれるイメージが強いですが、ピーマンにもしっかり含まれています。

・抗酸化作用による活性酸素の除去:

偏った食事や過度な運動、または喫煙など、体への負担によって生まれる活性酸素は、細胞の劣化、がん、生活習慣病、老化の原因となる存在です。そんな活性酸素を取り除いてくれるのも、βカロテンのすごいところ!※βカロテンは「脂質」と一緒だとより効率的に吸収されます。

 

【ビタミンE】

・抗酸化作用によるアンチエイジング:

βカロテンに負けない抗酸化作用を持つビタミンE。特にシミやシワ、皮膚の老化を防ぐことで有名です。紫外線の強い夏の時期には欠かせない栄養素です。

・血行不良による症状改善:

毛細血管を広げて血行を良くし、主に冷え性や頭痛、肩こりなどの症状緩和に一役買います。ビタミンB群と併せてとることで、より効果的に。

・ホルモンバランスを整える:

女性ホルモンの分泌を促し、月経前のイライラ、生理痛、生理不順を改善するほか、更年期障害に悩む方にも心強い味方。妊活中の方にもピッタリです。※ビタミンEは「油」と一緒に食べることでより効率的に吸収されます。

 

【ビタミンB1】

・糖質をエネルギーに変換する:

糖質はただ摂取するだけでは、頭がぼーっとしたり、疲労を感じたりしてしまいます。しっかりとエネルギーに変えてくれるビタミンB1と合わせて取ることを心がけましょう。

・脳と神経を正常に保つ:

エネルギ不足を解消し、精神的な不安やイライラを生じにくくさせます。※体に蓄積されないため、毎日コンスタントに摂取することが大切です。

 

【ビタミンC】

・コラーゲンを作る:

美肌を保つイメージのコラーゲンですが、じつは傷や炎症の治癒にも欠かせない成分なのです。

・抗酸化作用によるアンチエイジング:

ビタミンEと同様のアンチエイジング作用があります。

・免疫力を高める:

白血球の働きを強化し、免疫力を高める。風邪をひきにくくしたり、風邪をひいても早く回復するなど、強い体づくりの心強い味方です。

・ストレスに対抗する力を作る:

抗ストレスホルモン「ノルアドレナリン」を作り、ストレスを緩和。心身のストレスは体のビタミンCを大量に消費するので、ビタミンBと同様にコンスタントに摂取することが大切です。※ピーマンに含まれるビタミンCの量は、なんとレモンの約3倍!

 

【ピラジン】

・血液や血行をよくする:

ピーマンの青臭さの正体であるピラジンですが、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓を防ぎ、血液をサラサラにすることで、頭皮の血行を良くしたり、冷え性の改善にも役立ちます。

ピーマンの語源はフランス語?

「ピーマン」という名前の語源は、一説にはフランス語の「トウガラシ」を意味する「piment(ピメン)」と考えられています。それなら、フランスでもピーマンは「piment」で通じるの?と思いきや、ピーマンは「poivron(ポワブロン)」という別の単語があります。なぜピーマンを意味する言葉がありながら、あえてトウガラシを意味する「piment」が語源になったのでしょうか…。言葉とは不思議なものです。

【今月のレシピ】親子で作れる「ピーマンの肉詰め」



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