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【食育クイズ8月号】トウモロコシ

食育クイズとは?

毎月19日頃に開催する、旬の食材をテーマにしたクイズです。正解者の中から抽選で、テーマになった食材のおもちゃをプレゼント!どなたでもご参加OKですので、ぜひチャレンジしてみてください!


クイズに挑戦する

とうもろこしって野菜じゃないって知ってました?

トウモロコシはイネ科・トウモロコシ属に分類される穀物の一種です。そうです、一見野菜のようで、実はお米や小麦と同じ「穀物」に分類されます(ウッディプッディでは便宜上”やさい”として販売していますが…)。

 

初めに日本にやってきたのは、室町から安土桃山時代の16世紀頃にポルトガル人によって伝えられました。「唐(当時の中国)」からやってきた「モロコシ」のような植物=「トウモロコシ」と、名前の由来は至ってシンプル。

 

ここで登場する「唐黍・唐土(もろこし)」とは、一足早く日本に伝来した穀物の一種で、同じく中国から来た穀物です。普段はあまり聞きなれない食べ物ですが、お米に比べて食物繊維やミネラルが豊富なこともあり、実は現在でもグラノーラやスナック菓子などに多く使用されています。

 

トウモロコシの漢字表記は「玉蜀黍(とうもろこし)」ですが、同じくトウモロコシを指す「南蛮黍(なんばんきび)」の異名もあります。ちなみに英語なら「CORN」、中国語なら「玉米(イーミー)」。「唐」から来た「唐黍/唐土(もろこし)」ですが、「もろこし」にはすでに「唐のもの・唐から来たもの」という意味が含まれているため、意味が二重になってしまいますよね。そこで、黄色の粒がキレイに並ぶさまから、宝石を意味する「玉」という漢字を使用し、「玉蜀黍」という漢字に至ったとされています(諸説あります)。

品種によって異なるトウモロコシの用途

醤油を塗って焼いたり、便利な缶詰になっていたり、シリアルの原料になったり、トルティーヤになったり、トウモロコシの活躍の場は実に様々。多彩な顔を持つトウモロコシは、品種によって活躍の場が大きく異なります。中には食用以外の用途に使われるトウモロコシも存在するとか…。以下は主な品種とその用途についてまとめたものです。

トウモロコシの構造と名称

とうもろこしは大きく3つのパートに分かれます。

 

①苞葉 – ほうよう

「苞(ほう)」とも呼ばれるこの葉っぱ、まるでトウモロコシを守るように周囲を覆っていますね。また、花の場合はつぼみの段階でその周りを包むように葉っぱが変形した部分をいいます。たんぽぽがそのいい例で、花が咲いた後は、花のすぐ下に開いています。

 

② 絹糸 – けんし

ヒゲにたとえられるトウモロコシの糸は「絹糸」と呼ばれます。その正体は「めしべ」、つまりここで受粉をしてとうもろこしが育つんですね。絹糸はひとつひとつの粒から1本ずつ伸びているので、実は粒とひげの本数は同じなんです。そのまま食べることはありませんが、食物繊維や鉄分を多く含む他、更年期障害やPMS(生理に伴う体調不良)の緩和効果が期待されることから、漢方やお茶として親しまれています。

 

③穎果 – えいか /子実 – しじつ

トウモロコシの粒は、果実や種子を意味する「子実」にあたります。別の呼称には「穎果」がありますが、こちらはイネ科に属する植物の果実を指す言葉で、とうもろこしの他には小麦や籾(ざっくり言えば殻付きのお米)などがそれに当たります。

トウモロコシの主な栄養素

トウモロコシと言われると、「甘い=糖質=体に良くない!?」と思われがちですが、実は糖や脂肪の代謝、コレステロール値低下に欠かせない栄養もしっかりと含まれています。次に、私たちの健康を支えてくれるトウモロコシの主な栄養素をご紹介します。

 

①糖質

 世界三代穀物の一つとして、古くから人々の食生活に欠かせないトウモロコシ。その理由として、私たちのエネルギー源となる糖質を豊富に含むことが挙げられます。現代の日本ではやや過剰摂取になりがちなので要注意。必要以上に摂取すると脂肪となって、非常時の時のために体に蓄積されます。

 

②ビタミンB1

 糖質をエネルギーに変換する(代謝する)重要な役割を担うビタミンB1。不足したまま糖質過剰になると、うまくエネルギーに代謝されず頭がぼーっとし、疲労回復どころかむしろ疲れが取れなくなってしまいます。その他、脳や神経を正常に保つ、精神的な安定性を保つなど、糖質と同等に私たちの健康的な生活に欠かせない存在です。トウモロコシの他には、大豆、豚肉、ナッツ、ほうれん草などに多く含まれます。

 

③ビタミンB2

 ビタミンB1が糖質の相棒なら、ビタミンB2はなんの相棒…? そう、脂質です。ビタミンB1と同じく、脂質を体のエネルギーとして代謝するために欠かせない栄養素です。さらに体内に蓄積した過酸化脂肪(酸化した脂肪)の分解・排出の役割も担うため、肥満や生活習慣病予防にはうってつけです。トウモロコシの他には、納豆、アーモンド、レバー、卵などに多く含まれています。

 

④食物繊維(セルロース)

 トウモロコシのシャキシャキとした歯応えを生み出す食物繊維「セルロース」は、血中コレステロール値の減少や老廃物を排出(便通の促進)する働きがあります。

 

⑤カリウム(※絹糸部分に含まれる)

 トウモロコシヒゲ茶として親しまれる絹糸には、カリウムが豊富に含まれています。カリウムは主に食塩を通して接種されるミネラルの一種「ナトリウム」と深い関係性があり、例えばナトリウムと作用し合うことで体内の水分量を調節したり、筋肉の正常な動きを保つ役割を持つ名コンビです。しかし時には、そんな相棒のナトリウムを体外に排出してしまうことも…。というのも、食塩の過剰摂取による血中ナトリウム濃度の上昇は高血圧の原因となるため、カリウムは正常な血圧に保つためにナトリウムの量を調整する働きを持つのです。

【親子でカンタンレシピ】トウモロコシたっぷりピザ

親子で楽しく作れる「トウモロコシたっぷりピザ」のレシピをご紹介します。ウッディプッディのおままごとで遊んだ後は、本物のトウモロコシを使って楽しい&美味しいレシピにトライしてみてください!


レシピはこちら

【親子でカンタンレシピ】トウモロコシたっぷりピザ

トウモロコシたっぷりピザの作り方

<材料(2人前)>

・とうもろこし・・・1本(実際に使うのは1/4本程度)

・ピーマン・・・1個

・ソーセージ・・・1本

・ピザ用チーズ・・・適量

・ピザ生地(既製品)・・・1枚

・塩・・・小さじ1(とうもろこしを茹でる用)

<作り方>

①とうもろこしのひげを取り、皮は2~3枚残してむく。

②とうもろこしが浸かるくらいの深いフライパンまたは、鍋にお湯を沸騰させておく。

③塩ととうもろこしを入れて、たまにとうもろこしを転がしながら5分ほど茹でる。とうもろこしが鍋に入りにくかったら、茎の部分を折るか切っておく。

④茹で上がったら、粗熱を取って皮を全部むく。

⑤とうもろこしを1/3にカットして、箸を使って縦に1列、粒を削ぎ落とす。

⑥1列取れたら、隣の列を横に倒すようにして外していき、1周して全部の粒をはずす。

⑦ピーマンを3mm幅くらいの輪切りに、ソーセージは5mm幅くらいの輪切りにする。

⑧耐熱容器に⑦を入れて、ラップをかけて電子レンジ600wで30秒ほど加熱する。

⑨ピザ生地にケチャップを塗って、⑥⑧をのせてチーズをかけたら、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼いてできあがり。

<注意点>

・とうもろこしをはずす作業の1列目は難しく、また箸を使うので大人の方がやりましょう。その後は、手で指先を使ってはずすので、お子様にも手伝っていただけます。

・上手な外し方としては、とうもろこしの粒の根っこの部分から横に倒すようにするときれいに外れます。

・ピーマンが苦手なお子様には、緑の野菜として、茹でたブロッコリーやアスパラを使ってもOKです。

、ケチャップの代わりに、カレー粉をマヨネーズに混ぜた、カレーマヨ味でもおいしくなります。

<お子様にオススメな理由>

◎普段は缶詰のとうもろこしを使うことが多いかもしれませんが、実際に手で触れて、皮をむいたり、ひげをとったり、粒をはずしたりすることで、普段どの部分を食べているのかをよく知ることができます。

◎好きな具材を使って、自分でトッピングすることで「自分で作ることができた」という成功体験が自信につながります。

◎赤、黄、緑の鮮やかな彩で、出来上がりも楽しい見た目になります。

レシピ監修:広瀬彩夏(管理栄養士)