WOODY PUDDY

おとつむ

デザイナーの私が作ったおもちゃを、初めて息子に渡してみたら…

みなさんこんにちは!

商品企画・デザイン担当の山本です!

最近ホントに暑くなりましたね…。

前回はおとつむの開発裏話をしましたが、

いかがでしたでしょうか?

自分の体験を文章にしてお話するのはちょっと恥ずかしいのですが、

より商品を身近に感じてもらえたら企画者としてはとても嬉しいです。

今回は前回に引き続き、息子くんに

おとつむを遊んでもらった時の反応について書かせていただきます。

もともと、我が子ができたら

自分のデザインしたおもちゃで遊んでもらうのが

デザイナーとしての一つの夢でした。

「ついにこの日が来たのか…!」

と、ワクワク半分、緊張半分。

ちなみに、おとつむの対象年齢は1歳ですが、

大きさや強度としてはそれ以下の月齢のお子さんでも

安全に遊べる設計となっています!

息子くんは今月で8か月。

対するおとつむの対象年齢は1歳。

まだまだ積み木として遊ぶことは難しいようですが、

恐る恐る渡してみると、意外にも真剣につかんだりかじったりと、

夢中になって遊んでくれました…!

私がカタカタ鳴らすのを見たり、

木箱を裏返しにして叩くと音が響くので、

バンバン叩くと興味を示したり…。

自分で降って鳴らすことはできなかったですが、

穴が空いているので小さな手でもしっかりと積み木を握り、

いろんな積み木を握って楽しんでいました。

「遊んでいる姿を見てもっと感動するかな?」

っと思っていたのですが、

まだ十分に遊べないこともあり

「こんなもんか(笑)」と

意外にもさっぱりした印象でした。

なにより、まだ自分で作ったこのおもちゃが、

この子にとって「お気に入り」になった感じがまだないので、

もう少し大きくなって、

色々お話ししながら遊んだら、

そのときはぐっとくるのかなぁ…。

もっともっと遊べるようになって

「ママの作ったおもちゃで遊びたい!」

ってなってくれた時は嬉しくってたまらないと思うので、

そんな日が来ることを楽しみに、

これからもちょこちょこおとつむで遊んでもらおうと思います。

とはいっても、

1人のおもちゃデザイナーとして

このまま引き下がるわけにはいきません!

そこで、急遽オリジナルのビジーボードを作ってみました。

引っ張ったり噛んだりをとても好む時期なので、

年齢や興味に合わせて、鏡や楽器などをくっつけてみると…

めっちゃ食いつく!

めっちゃ遊ぶ!

お、おとつむより夢中で遊ぶじゃないか、息子くんよ…。

というわけで、

次回はこちらのお話ができたらと思います!

次回も読んでいただけたらとても嬉しいです!

やまもと(育休中)

ウッディプッディでおもちゃの企画やデザインを担当しています。現在は育休中のため、自分で作った製品や、オリジナルのおもちゃを、自身の子どもに与えて反応を楽しんでいます!

新米おもちゃデザイナーの先生は、一歳の子どもたち?『はじめてのつみき おとつむ』開発ウラ話

 

 みなさんこんにちは!ウッディプッディのおもちゃデザイナー(育休中)の山本です!

 前回は初めてのスタッフブログで、ただの自己紹介ながら緊張して書きましたが、たくさんの方にお読みいただけて、とても嬉しいです!

 2回目となる本日は、ウッディプッディの大人気商品『おとつむ』が誕生した舞台裏を、ちょっとだけお見せしたいと思います。

初めてのおもちゃ作りは「音の見えるつみき」

https://www.youtube.com/watch?v=OwLZWj3ymCE

 このプロジェクトを担当したのは入社して間もない頃でしたので、先輩方のサポートなしでは到底成し得ませんでした。とにかく必死になって作っていたことを覚えています。

 おとつむを企画してた2016〜2017年当時は、小さなお子様向けに、振ると音のなるつみきが流行っていました。つみきの中が空洞になっていて、振ると「カラカラ」と可愛い音がするものが主流ですね。

 つみきが遊べるようになる1歳前後の子どもは急速に五感が発達する時期で、個人差はあるものの、特に音への関心が強くなる時期です。自分で掴んだり振ったりと、五感をフル活用する遊びは、子どもたちの成長に欠かせません。

 「音がするつみきはたくさんあるけど、みんなにもっと楽しんでもらうにはどうしたらいいだろう…?」

 「つみきは大きくなるまでずっと遊べるおもちゃだから、丈夫で長く遊べる方が親御さんも安心できるだろうな…」

 おもちゃデザイナーとして駆け出しの私にとって、おもちゃ作りは楽しい反面、乗り越えなければならない課題がたくさんでした。

 そんな中、ついに辿り着いた一つのコンセプトが「音の見えるつみき」でした。振るとつみきの一部が動いて、木のおもちゃならではの優しい音とともに、見た目の変化も楽しめます。触覚と聴覚に加えて、視覚で楽しむ要素が増えることで、もっと夢中になって遊んでもらえるのでは…?

 さっそくサンプルを作り、実際に小さなこどもたちに使ってもらうことに。結果は…、思った通り!音だけのラトル(振ると音がするおもちゃ)に対して、音の発生源が目で見てわかるラトルの方が、より夢中になって遊んでいました。

こどもたちが教えてくれた、おもちゃの「色」の大切さ

 

 この時、私たちが気づかなかったことをもう一つ、子どもたちが教えてくれました。それは、子どもたちは音より先に「色」に関心を示すことです。

 「おとつむ」はカラフルで可愛らしいつみきですが、当初はむしろ塗装を施さず、ナチュラルな木の見た目を活かしたおもちゃにするつもりでした。ナチュラルなつみきは、イメージに囚われず自由な型を作れる上、好みに左右されにくいので、当然これがいいだろうと思っていました。

 しかし、実際にそのおもちゃで遊ぶ子どもたちは、塗装のないつみきよりも、塗装のあるつみきの色に反応し、そこから掴んだり、振ったりと、本来の遊びに入っていきました。いくらつみきに工夫を重ねても、子どもたちに興味を持ってもらわないことには、なんの意味もありません。

 モニターの子どもたちから多くのことを学びながら改良を重ね、2017年9月、「はじめてのつみき おとつむ」として、私の作ったおもちゃが初めて世に出ました。 

 

お母さんになって感じること

 発売から3年以上過ぎ、今では多くのお客様にお楽しみいただいています。中には、遊んだ感想や気になった点などをレビューに丁寧に書いてくだるお客様も多く、とってもありがたいです…。

 そして何より、娘さん・息子さんが「気に入って毎日遊んでいますよ!」なんて素敵な言葉をいただくと、もう…感無量です。

 今だからおはなしできますが、実は発売直後はあまり売れ行きが好ましくない時期もあり、「ダメだったかな…」と焦る時期もありました。しかし、徐々にたくさんの方にご購入いただき、ご感想やレビュー、SNSでの投稿も増えていき、今では「開発して本当に良かった!」と感じています。

 そして母になった今、おもちゃの安全性や、発育に応じた工夫のありがたみを実感できるようになりました。大きなつみきなら早いうちから遊べるので、安全で長く遊べるものほど、愛着が湧いてきます。世の中には魅力的なおもちゃがたくさんありますが、たくさん買うと家の中が狭くなってしまうし、決して安いものではないし、子供にも一つ一つを大切にしてほしいので、「おとつむ」のように、一つのおもちゃでも色々な楽しさが含まれているとありがたいです。

 7か月になる息子くんと遊んでいると、やっぱり木玉が中に入っていて見えないラトルよりも、外にカタカタなるパーツがついていたり、くるくる回る仕掛けのあるラトルの方が食いつきがとてもよく長い時間遊んでいます。

 「やっぱり見える方が楽しいんだ〜」と眺めている時、ふと「私が作ったおとつむ…渡したらどんな反応するかな…?」という思いが浮かびました。

 というわけで、次回は「お母さんが作ったおもちゃを、実の息子くんに渡したら楽しんでもらえるのか!?」といった感じのテーマで書いてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

「はじめてのつみき おとつむ」

1歳頃から楽しめる「ふる」「ならべる」「つむ」遊びはもちろん、少し成長してからは「はめる」「形作り」「ごっこ遊び」もOK。小さな頃から、大きくなるまで、長く安心してお楽しみいただけるつみきです。

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ライター:やまもと(スタッフ)

ウッディプッディーのおもちゃデザイナー。現在は育児休暇中。