WOODY PUDDY

スタッフブログ

100円均の材料だけで0歳児におもちゃを手作りしてみた

こんにちは!

ウッディプッディで、おもちゃの企画とデザインを担当する山本です。最近雨続きでですが、みなさんいかがおすごしでしょうか…?

以前は私が担当したつみき『はじめてのつみき おとつむ』の商品企画について、その裏側をちょっぴりご紹介させていただきました。

続く今回は、仕事ではなくプライベートで作ったおもちゃ「ビジーボード」とその作り方についてご紹介させていただければと思います。

当時7ヶ月くらいだった私の息子くんにはかなりウケが良かったので、よろしければ同じくらいのお子様がいらっしゃる方にお試しいただければ嬉しいです!

ビジーボードは、生後半年〜7ヶ月頃がおすすめ

↑の写真が、私が作ったビジーボードです。元々は知り合いが投稿したインスタの記事で知ったのですが、作りはとてもシンプルながら、子どもが好きなものや動作のバリエーションに富んでいて、「子どもが生まれたら作ってみたいな〜」と思っていました。

ちなみに我が家では、生後半年〜7ヶ月を迎えた頃に作りました。なぜその時期かというと、ものを掴む・引っ張るといった動作をし始めた頃だったのと、お座りは完成していないものの前かがみで少し座れるくらいになったからです。

とはいえ、年齢はあくまで目安です。成長はそれぞれに個人差がありますので、お子さんがお座りができるようになったり、身の回りのものに興味が出てきた頃に合わせて始めるのが良いと思います。

100円ショップで全部揃っちゃう!ビジーボードの作り方

今回は息子くんの年齢に合わせて、「触る」「掴む」「伸ばす」「口に入れる」という、生後半年くらいの子どもができそうな動作に絞って作ってみました。

工具を含め、基本的には100円ショップで揃うものばかりで作っています。時間も30分くらいでできたので、私は息子くんが寝ている時にちょこちょこと作成しました。

我が家では15分以上ずっと引っ張ったりかじったりと、ずっと夢中で遊んでくれています。1か月半ほど毎日のように遊びましたが、あまり飽きることもなく毎日一生懸命に引っ張っては食べて、引っ張っては食べてを繰り返していました。自分で作ったおもちゃで自分の子どもが真剣に遊んでくれるのは、想像以上に嬉しいものです。

ちょっとボードを離して手を伸ばさないと掴めないようにしたり、ボードを回転して触れる位置を変えてあげるとより長く遊んでくれます。

9か月になった今はもうぼろぼろになってきたので、そろそろリニューアルしないといけないなって思っています。最近は小さいものをつまめるようになってきたので、そろそろジッパーをつけたいですね。

もう少し大きくなったら、ストップウォッチ・ジッパー・リボン結び・つかんで回せる歯車のようなもの、などをつけたいと思っています。皆さんも、お子様の年齢や興味に合わせて、オリジナルのビジーボードにカスタマイズしてみてください。

というわけで、今回はビジーボードのご紹介でした。カンタンに作れるうえ、子どもの食いつきもかなり良かったので、ぜひトライしてみてください!

次回は7か月半からビジーボードやおもちゃで遊んでいたらこんな発達に良かった!といったお話しができたらと思います。
次回もどうぞ宜しくお願いします!

※ビジーボードは小さな部品も多く使われるので、製作時やお子様が遊ぶ際は、なるべく目を離さないようご注意下さいませ。

ライター:やまもと

ウッディプッディでおもちゃの企画とデザイナーを担当。ただいま育休中。

新米おもちゃデザイナーの先生は、一歳の子どもたち?『はじめてのつみき おとつむ』開発ウラ話

 

 みなさんこんにちは!ウッディプッディのおもちゃデザイナー(育休中)の山本です!

 前回は初めてのスタッフブログで、ただの自己紹介ながら緊張して書きましたが、たくさんの方にお読みいただけて、とても嬉しいです!

 2回目となる本日は、ウッディプッディの大人気商品『おとつむ』が誕生した舞台裏を、ちょっとだけお見せしたいと思います。

初めてのおもちゃ作りは「音の見えるつみき」

https://www.youtube.com/watch?v=OwLZWj3ymCE

 このプロジェクトを担当したのは入社して間もない頃でしたので、先輩方のサポートなしでは到底成し得ませんでした。とにかく必死になって作っていたことを覚えています。

 おとつむを企画してた2016〜2017年当時は、小さなお子様向けに、振ると音のなるつみきが流行っていました。つみきの中が空洞になっていて、振ると「カラカラ」と可愛い音がするものが主流ですね。

 つみきが遊べるようになる1歳前後の子どもは急速に五感が発達する時期で、個人差はあるものの、特に音への関心が強くなる時期です。自分で掴んだり振ったりと、五感をフル活用する遊びは、子どもたちの成長に欠かせません。

 「音がするつみきはたくさんあるけど、みんなにもっと楽しんでもらうにはどうしたらいいだろう…?」

 「つみきは大きくなるまでずっと遊べるおもちゃだから、丈夫で長く遊べる方が親御さんも安心できるだろうな…」

 おもちゃデザイナーとして駆け出しの私にとって、おもちゃ作りは楽しい反面、乗り越えなければならない課題がたくさんでした。

 そんな中、ついに辿り着いた一つのコンセプトが「音の見えるつみき」でした。振るとつみきの一部が動いて、木のおもちゃならではの優しい音とともに、見た目の変化も楽しめます。触覚と聴覚に加えて、視覚で楽しむ要素が増えることで、もっと夢中になって遊んでもらえるのでは…?

 さっそくサンプルを作り、実際に小さなこどもたちに使ってもらうことに。結果は…、思った通り!音だけのラトル(振ると音がするおもちゃ)に対して、音の発生源が目で見てわかるラトルの方が、より夢中になって遊んでいました。

こどもたちが教えてくれた、おもちゃの「色」の大切さ

 

 この時、私たちが気づかなかったことをもう一つ、子どもたちが教えてくれました。それは、子どもたちは音より先に「色」に関心を示すことです。

 「おとつむ」はカラフルで可愛らしいつみきですが、当初はむしろ塗装を施さず、ナチュラルな木の見た目を活かしたおもちゃにするつもりでした。ナチュラルなつみきは、イメージに囚われず自由な型を作れる上、好みに左右されにくいので、当然これがいいだろうと思っていました。

 しかし、実際にそのおもちゃで遊ぶ子どもたちは、塗装のないつみきよりも、塗装のあるつみきの色に反応し、そこから掴んだり、振ったりと、本来の遊びに入っていきました。いくらつみきに工夫を重ねても、子どもたちに興味を持ってもらわないことには、なんの意味もありません。

 モニターの子どもたちから多くのことを学びながら改良を重ね、2017年9月、「はじめてのつみき おとつむ」として、私の作ったおもちゃが初めて世に出ました。 

 

お母さんになって感じること

 発売から3年以上過ぎ、今では多くのお客様にお楽しみいただいています。中には、遊んだ感想や気になった点などをレビューに丁寧に書いてくだるお客様も多く、とってもありがたいです…。

 そして何より、娘さん・息子さんが「気に入って毎日遊んでいますよ!」なんて素敵な言葉をいただくと、もう…感無量です。

 今だからおはなしできますが、実は発売直後はあまり売れ行きが好ましくない時期もあり、「ダメだったかな…」と焦る時期もありました。しかし、徐々にたくさんの方にご購入いただき、ご感想やレビュー、SNSでの投稿も増えていき、今では「開発して本当に良かった!」と感じています。

 そして母になった今、おもちゃの安全性や、発育に応じた工夫のありがたみを実感できるようになりました。大きなつみきなら早いうちから遊べるので、安全で長く遊べるものほど、愛着が湧いてきます。世の中には魅力的なおもちゃがたくさんありますが、たくさん買うと家の中が狭くなってしまうし、決して安いものではないし、子供にも一つ一つを大切にしてほしいので、「おとつむ」のように、一つのおもちゃでも色々な楽しさが含まれているとありがたいです。

 7か月になる息子くんと遊んでいると、やっぱり木玉が中に入っていて見えないラトルよりも、外にカタカタなるパーツがついていたり、くるくる回る仕掛けのあるラトルの方が食いつきがとてもよく長い時間遊んでいます。

 「やっぱり見える方が楽しいんだ〜」と眺めている時、ふと「私が作ったおとつむ…渡したらどんな反応するかな…?」という思いが浮かびました。

 というわけで、次回は「お母さんが作ったおもちゃを、実の息子くんに渡したら楽しんでもらえるのか!?」といった感じのテーマで書いてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

「はじめてのつみき おとつむ」

1歳頃から楽しめる「ふる」「ならべる」「つむ」遊びはもちろん、少し成長してからは「はめる」「形作り」「ごっこ遊び」もOK。小さな頃から、大きくなるまで、長く安心してお楽しみいただけるつみきです。

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ライター:やまもと(スタッフ)

ウッディプッディーのおもちゃデザイナー。現在は育児休暇中。